用語解説

スタッド溶接は、金属の平板に専用のボルトやナットを溶接する技術です。
金属板にねじを取り付ける方法には様々な方法があり、雌ねじ(内周にネジが切られている)はバーリング、雄ねじ(外周にネジが切られている)はクリンチングファスナーなどが挙げられます。これらの方法と比較して、スタッド溶接はより高強度での接合が可能で、かつ量産に向いています。そのため、スタッド溶接は自動車産業、建築、土木・橋梁関係、また板金加工などの幅広い分野で使用されています。
1本当たりの溶接時間が、1秒以内と非常に短いため、生産性が高く、溶接機の条件を設定すれば品質にばらつきがなく、溶接時間が短いため母材に与える影響が少ないなどの特徴があります。スタッド溶接の方式には電力アーク方式、ショートサイズ方式、コンデンサ方式があります。