本記事ではヘルール(ヘルール継手)の概要をご紹介しております。
使用用途やメリット、加工する際の注意点についても詳しく解説いたします!
当社の製品事例もご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください!



ヘルールとは

ヘルールとは、簡単に組立や分解ができ洗浄が容易な継手(つぎて)のことで、「サニタリー継手」とも呼ばれます。
一般の配管やバルブと異なり、医療薬品・食品関連など高いサニタリー性(衛生)が重視される現場で用いられます。

 

ヘルール継手の構成

ヘルール継手は、ヘルール、ガスケット(パッキン)、クランプ(接続部のつなぎ金具)の3つから構成されます。
ヘルールの接続面には溝があり、ガスケットを挟みクランプで固定します。クランプはネジの金具で固定されているため、特殊な工具は必要なくネジを回すだけで簡単に取り外すことが可能です。

 

ヘルールの特徴とメリット

ヘルールの最大の特徴はサニタリー性の高さです。

ヘルールは取り外しが容易であり、頻繁に配管を取り外して洗浄ができることで菌の発生リスクを抑えられるため、医療業界や食品業界など高いサニタリー性が求められる業界で利用されています。

ねじ込み接続のようにシールテープを利用しないため、工事後にゴミが混入してしまうリスクも低いです。

また、ヘルールはステンレスで作られるため、錆が発生しにくいという特徴もあります。

ヘルールを加工する際の注意点

それでは、ヘルールを加工する際に注意すべきことにはどのような点があるでしょうか。

①接続部に溝ができないようにする

一般配管の継手では配管の内側に溝が発生してしまいます。

溝ができてしまうと、そこに水分や原料が詰まってしまい、そこから菌が発生してしまうことでサニタリー性を損なってしまう場合があります。

②研磨処理

埃や汚れが付いても洗浄しやすいように、ヘルールは表面と内面を研磨しなければなりません。

鏡面研磨(鏡のようにピカピカに光る研磨)と呼ばれる方法がスタンダードとなるため、高い研磨処理の技術が必要となります。

③軽量化

前述の通り、ヘルールの特徴は取り外しが可能で洗浄がしやすいことが特徴です。

したがって、取り外した際には持ち運びや洗浄作業が自由に行える軽量さが求められます。

 

以上が、ヘルールを加工する際の注意点です。

高いサニタリー性を求められるため、必要となる要素が比較的多いように感じられたのではないでしょうか。

ですが、当サイトを運営する株式会社小花製作所では、医療・食品など高いサニタリー性が求められる業界で3万種類以上の板金加工品の製造実績がございます。

また、当社は3D設計・溶接・バフ研磨にも強みがあります。
サイズが小さく研磨が難しいステンレス板金品であっても、独自の工夫を凝らすことで丁寧な研磨を行うことができます。

設計から加工まで一貫して承りますので、ステンレスの板金加工のことはぜひ当社にお声がけください。

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当社の製品事例

ここからは、当社によるヘルール継手の製品事例をご紹介いたします。

サニタリー配管(エルボ・チーズ・レジューサー溶接)

サニタリー配管

こちらは食品業界で用いられる配管部分です。

液体を流すために利用されるもので、製品にはL字型、T字型、円筒型など様々なヘルールが用いられます。

本製品は比較的サイズが小さく、製品の奥まで手が届かず研磨が難しいことが課題でした。そのため、パイプを細かく切断して内面の研磨を行い、カットしたパイプ同士を裏波溶接にて接続しております。

このように、当社ではサイズが小さい製品においても丁寧な研磨を行っております。

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サニタリー配管&シュート

サニタリー配管&シュート

こちらも食品業界等で用いられる配管とシュート(材料などを送り込む装置)です。

すべての継手溶接部に対して全面ビードカット・全面バフ研磨を施しております。

シュートはすべて取り外し可能なため、メンテナンスや清掃が行いやすくなっております。

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まとめ

ここまで、ヘルールについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

「ステンレス精密板金・製缶加工センター」では、精密板金加工に精通した技術者が在籍しており、お客様の要望に丁寧にお応えし部品を製作することが可能です。

特に加工が難しいとされているステンレスの板金加工に強みを持っており、製作が困難とされている部品でも対応することが可能です。

是非一度お問い合わせください。

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