ジャケットタンクとは、ジャケットと呼ばれる外槽が付いた2重構造のタンクを指します。ジャケットタンクは、ジャケット付きタンク、ジャケット容器とも呼ばれますが、すべてジャケットが付いていることが特徴です。

このジャケット外槽部に温水や蒸気を流すことで、内容物を保温や加熱、冷却、さらには攪拌することができます。内容物には様々ありますが、食品や油、化粧品、ワックス、粉末、錠剤等の主に三品産業です。



ジャケットタンクとは

 

ジャケットタンクとは、ジャケットと呼ばれる外槽が付いた2重構造のタンクを指します。ジャケットタンクは、ジャケット付きタンク、ジャケット容器とも呼ばれますが、すべてジャケットが付いていることが特徴です。

このジャケット外槽部に温水や蒸気を流すことで、内容物を保温や加熱、冷却、さらには攪拌することができます。内容物には様々ありますが、食品や油、化粧品、ワックス、粉末、錠剤等が多くなり、主に三品産業で使用されるのがジャケットタンクという製品です。

さらに温度調節器を用いることで、ジャケットタンクの加温や冷却、保温等の熱制御も可能になります。ただし温度調整を行う際は、使用用途や条件に沿った熱量計算を行う必要があります。

 

ジャケットタンクの種類

ジャケットタンクには様々な種類の製品がありますが、例として以下のような種類のジャケットタンクがあります。

二層式ジャケットタンク
本体覗き窓付きジャケットタンク
溶接式三層ジャケットタンク
着脱式断熱ジャケット
溶接式断熱ジャケット
蓋保温ジャケット

またタンク底に関しても、ホッパーや平板、皿鏡、テーパーなど、内容物によって最適な形状が異なります。

当社では、ジャケットタンクの用途をお伺いした上で、最適なジャケットタンクの製造方法からVE提案まで行います。

以下に、一般的な2層式のジャケットタンクの概要図を記載しております。
ジャケットタンク

 

ジャケットタンクの製造における3つのポイントとは?

このようなジャケットタンクですが、実際にジャケットタンクの製造も行う当社だからこそ感じている製造ポイントは、下記の通りです。

 

1.強度を重視するために開先加工を事前に行う

ジャケットタンクでは、ジャケット部に温水を流すため、強い圧力がかかります。そのために強度の高い溶接を行う必要がありますが、そこで重要となるのが開先加工です。

開先加工とは、溶接加工を施す前に、溶接継手に溝状の窪みを設ける加工のことを言います。開先加工を施すことで、溶接の溶け込みが深くなり、強度が高くなります。

当サイトを運営する小花製作所では、サンダーで開先を形成し、専用のゲージを用いて角度を確認しながら開先加工を行っています。

 

2.シールドガスを用いた溶接

ジャケットタンクでは、その構造ゆえに裏波溶接が必要になりますが、溶接の裏面が酸化を起こしてしまうと、溶接部分に亀裂が入ってしまい、溶接の強度が保てなくなる可能性があります。

そこでジャケットタンクの溶接時には、ジャケット内部にシールドガスを充填させて、溶接部分が空気に触れないように溶接を施す必要があります。当社でもジャケットタンクの溶接時には、シールドガスを用いることで、溶接部分が酸化しないように工夫を施しております。

 

3.各種検査の実施

既定の水圧までの圧力検査や、水張検査、カラーチェックの実施が高品質な製品の納品には欠かせません。上記のような溶接が必須となる構造ゆえに、各種検査を行い、要求通りの製品かどうかを確かめる必要があります。

小花製作所でも、開先加工やシールドガスを用いた溶接の後工程として、リークがないかを確認するために、規定の圧力で水圧検査を社内で行い、お客様に安心してお使いいただけるジャケットタンクをお届けするために、徹底した品質管理を行っております。

 

ステンレス板金 試作加工センター.comで製作したジャケットタンクの製品事例をご紹介!

続いて、実際に当社で製作したジャケットタンクの製品事例をご紹介いたします。

 

事例①:食品加熱用 ジャケットタンク

ジャケットタンク

こちらは、食品を煮込むために使用されるジャケットタンクです。ジャケット部には、圧力がかかるため、溶接を行う際には、強度が重要となってきます。そこで、開先加工を行ったうえで、溶接を施すことにより、溶接強度が高くなるように工夫しています。

また、溶接を行う際には、酸化を防ぐため、シールドガスを用いて溶接を施しています。

さらに開先加工、溶接後には、リークがないかを確認するために、規定の圧力で水圧検査を自社にて行い、品質の確認を行っております。

>>この製品の詳細を見る

 

事例②:食品攪拌用 ジャケットタンク

食品用 攪拌タンク

こちらのタンクは、食品を攪拌させて冷めさせないようにするためのタンクです。このタンクは、ジャケット構造となっており、ジャケット部に温水などを流すため、ジャケット部には圧力がかかります。そのため、強度を重視した溶接を行っております。強度の高い溶接を行うために、開先加工を施したうえで溶接を行います。

また溶接を行う際には、裏面が酸化しないように、ジャケット内部にシールドガスを充填して溶接を行います。

さらに開先加工、溶接後には、リークがないかを確認するために、規定の圧力で水圧検査を自社にて行い、品質の確認を行っております。

>>この製品の詳細を見る

 

ジャケットタンクは、ステンレス板金 試作加工センター.comが得意としている製品の1つです。当社では様々なステンレス板金部品の製造を行っており、食品や医療業界等の様々な業界の設計者の要望に応えてきました。当社は、3D設計・溶接・バフ研磨に強みがあります。設計から加工まで一貫して承ります。

>>製品事例一覧はこちら

 

ジャケットタンクのことなら、ステンレス板金試作加工センター.comまで!

ステンレス加工の実績が数多くありますので、ご要望の材料を調達した上で、お客様の使用環境・用途に合わせて最適な提案をさせて頂きます。
中でも、当社では、医療、食品などサニタリー性が求められる業界で3万種類以上の板金加工品の製造実績がございます。
ステンレス板金試作センターでは、3D設計・溶接・バフ研磨に強みがあります。
設計から加工まで一貫して承りますので、ステンレスの板金加工のことでしたらぜひ当社にお声がけくださいませ。

>>よくある質問はこちら

>>お問合せ・お見積りの流れ

>>ご相談・お問合せはこちら