本記事では、概要、特徴、必要性をお伝えいたします!
本記事は設計担当者や購買担当者の方に必ず知っておいて頂きたい内容です。
本記事は2・3分で読めますので、ぜひご覧下さいませ!
サニタリー配管とは?
製造業において、サニタリーとは、「洗浄しやすい・汚れが残りにくい」という意味で、使用されることが多いです。
具体的には、ゴミや洗浄液が入り込む細かいすき間がなく、分解しやすい構造などのことを指します。
よって、サニタリー配管とは、一般的な配管よりも衛生面を重視した目的で使用される配管ということになります。
サニタリー配管について、動画でも解説しております。まずは、こちらをご覧ください!
サニタリー配管の特徴
①表面・内面が研磨処理されている
サニタリー配管は、表面・内面が研磨処理されています。
これにより、汚れがついたときに洗浄しやすいというメリットがあります。
②付け外しがしやすい継手が使用されている
サニタリー配管には、簡単に付け外しができるサニタリー継手が使用されております。
継手とは、部品を結合させる構造の総称で、一般的には、ネジ込み継手やフランジ継手といった種類があります。
ネジ込み継手の場合、工具を使用して強い力を加えなければ付け外しができず、何度も繰り返し付け外しをすることで、ネジが壊れてしまって使えなくなる可能性があります。
フランジ継手の場合、一箇所を外すために何本もボルトを外さなければなりません。
サニタリー継手は、一箇所のネジ止めのみで付け外し可能であり、台形ネジという特殊なネジを使用しているため、何回付け外しを繰り返しても壊れにくい構造になっています。
簡単に付け外しが可能であるため、洗浄しやすいというメリットがあります。
③肉厚が薄く、軽量化されている
サニタリー配管は、一般的な配管に比べて肉厚が薄く、軽量化されております。
配管が軽いことで、付け外しや洗浄がしやすくなっております。
④表面・内面に段差ができないようになっている
一般的な継手の場合、ステンレス製であっても、材質の表面に段差や溝ができてしまうことが多いです。
そのため、洗浄しても汚れが落ちにくくなり、製品の不良につながってしまう可能性があります。
サニタリー配管は、表面・内面をバフ研磨処理しているため、配管に汚れがつきにくくなっております。
サニタリー配管が使用される業界
サニタリー配管は主に、高い衛生性が必要な業界で使用されます。具体的には、医薬品、食品、化学、半導体などです。
サニタリー配管をはじめとしたサニタリー製品は、このような衛生性が求められる業界で使用されています。当社は、上記の業界向けに多数の製作実績がございます。業界別の製品事例の一覧は下記を参照ください。
サニタリー配管の必要性
食品、薬品などを製造する場合、製品の中にゴミや不純物が混入することはなんとしてでも避けなければなりません。
配管に汚れがつきやすいということは、その汚れが製品に混入したり、菌が繁殖したりする可能性が高いということになります。
製品の品質を保証するという目的において、サニタリー配管の必要性は高いといえます。
このようなサニタリー製品の製作を当社は得意としております。下記記事では、サニタリータンクの製造のポイントを詳しく解説しておりますので、是非こちらも合わせてご覧ください。
サニタリー配管の製作事例の紹介
当社が過去に製作したサニタリー配管をご紹介いたします。
①サニタリー配管(エルボ・チーズ・レジューサー溶接)
こちらは、食品業界で用いられる液体を流すための配管部品です。
この製品は、さまざまな継手が用いられており、エルボ(90°に曲がった継手)・チーズ(T字に分岐した継手)・レジューサ(勾配のついた円筒型の継手)などが使われています。
食品が内面を直接通るサニタリー製品のため、そのすべての継手に対して全面ビードカット・全面バフ研磨を施しております。
②サニタリー配管&シュート
こちらは、食品業界などで用いられる、液体や素材を流すための配管と小型シュート部品です。
小型のシュートが4基並んだ形状のサニタリー製品で、そのすべての継手溶接部に対して全面ビードカット・全面バフ研磨を施しております。また4つのシュートはすべて取り外し可能なため、メンテナンスや清掃などが行い易くなっております。
まとめ
ここまで、サニタリー配管についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に、本記事でご紹介させていただいた内容をまとめさせていただきます。
・サニタリー配管とは、衛生面を重視した配管のことを指す
・サニタリー配管には、以下の特徴がある
①表面・内面が研磨処理されている
②付け外しがしやすい
③肉厚が薄く、軽量化されている
④表面・内面に段差がない
・製品の品質を保証するという面で、サニタリー配管の必要性は高い
サニタリー配管の製作なら、小花製作所にお任せください
「ステンレス精密板金・製缶加工センター」では、精密板金加工に精通した技術者が在籍しており、お客様の要望に丁寧にお応えし部品を製作することが可能です。また、実際サニタリー配管をはじめとするサニタリータンクなど各種サニタリー製品の加工実績が多数ございます。
製作が困難とされているステンレス板金部品でも対応することが可能ですので、是非一度お問い合わせください。
また「ステンレス精密板金・製缶加工センター」では、精密板金加工やその他板金加工によって作られた部品の製作実績をまとめたレポートを無料で提供いたしております。
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