「電解研磨」とは、磨きたい金属を電解液と呼ばれる液体に浸し、電解液に電流を流すことで金属を研磨することです。
本記事では、電解研磨の効果や電解研磨における注意点も解説します!
本記事は設計担当者や購買担当者の方に必ず知っておいて頂きたい内容です。
本記事は2・3分で読めますので、ぜひご覧下さいませ!



電解研磨とは?

 

「電解研磨」とは、磨きたい金属を電解液と呼ばれる液体に浸し、電解液に電流を流すことで金属を研磨することです。
ステンレスやアルミニウムの仕上げとしての研磨によく用いられます。
やすりや研磨機などで行う研磨と比べ、加工者の技量に左右されることなく、素材を均一に磨くことができます。

電解研磨の効果

 

金属を電解研磨することで、金属表面の微細な凹凸を除去し表面が滑らかになり、鏡のようにツルツルになります。
また、酸化被膜と呼ばれる膜が金属表面に形成されて、金属が溶けにくくなります。
ステンレス材に電解研磨を行うと、もともとさびにくいステンレス材がさらに錆びづらくなります。
食品や薬品を流す配管やタンクの場合、金属表面に凹凸があると、小さな凹凸であってもそこに、雑菌が溜まってしまいます。
そこで、配管やタンクに使う部材に電解研磨を行うことで、表面の凹凸をなくし雑菌がたまるのを防ぎ、衛生を保てます。

 

電解研磨における注意点

 

次に、電解研磨を行う際に注意すべき点について2点ご紹介いたします。

1点目は、電解研磨の前に、バフ研磨などの物理的な研磨が必要であることです。
電解研磨は金属表面の細かい凹凸を取り除くことができるため、金属表面の仕上げに適しています。
しかし、表面の凹凸が大きすぎる場合は電解研磨を施しても凹凸が残ってしまうことがあります。
そのため、電解研磨を行う前に、あらかじめ凹凸を小さくしておく必要があります。
前処理として、よく用いられるのがバフ研磨です。
弊社では、バフ研磨から電解研磨まで一貫して行っております。

2点目は、電解研磨は電気を通さない素材の研磨には適していないことです。
電解研磨は研磨したい部材を溶解液に浸し、電気を流す必要があります。
そのため、研磨する部材は電気を通す素材でなければなりません。
一方で、電解研磨は電気を通す素材と相性が良いと言え、ステンレス材などの研磨によく用いられます。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。
当記事では電解研磨に関して、概要や効果、電解研磨を行う際に気を付けるべきことという点に着目してお伝えいたしました。

「ステンレス精密板金・製缶加工センター」では、電解研磨に精通した技術者が在籍しており、お客様の要望に丁寧にお応えし部品を製作することが可能です。
当社では、幅広いサイズの電解研磨に対応し、900×2800×1100のサイズまで処理が可能です。
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