当社は、ステンレスの製缶板金加工で培った技術をチタンにも適用し、特注チタンホッパー・チタンタンクの実績も多数持っております。
ステンレスより、チタンのホッパー・タンクの方が適している場合
食品機械・装置のホッパーやシュート、タンク、フレームの材料として採用されるのはステンレスが一般的ですが、醤油やソースといった高塩分濃度の調味料や食料品向けの充填機や撹拌機の場合は注意が必要です。
というのも、ステンレスは、空気・水による腐食には強いものの、塩分による錆びには弱く、長期間使用すると腐食のリスクが高まります。一般的なSUS304よりも耐食性が高いSUS316・SUS316Lもありますが、同様に塩分に長期間晒されると腐食は避けられません。こういった場合、ステンレスの代わりに採用されるのが、チタンです。
チタンは非常に優れた耐食性を持ち、塩化物イオンを含む酸性またはアルカリ性の環境下でも錆びにくく、長期間安定します。これにより、金属アレルギー対策も強化できる点もポイントです。充填物・内容物の成分によっては微量の金属イオンが溶出することがあり、金属アレルギーを招くリスクが生じます。しかし、チタンはピアスにも使われているように生体適合性が高く、金属アレルギーを起こしにくい素材であるため、消費者はもちろん食品メーカーにとっても安心です。
さらに、チタンはステンレスと比較して比重が約60%と軽量という特徴もあり装置の大型化にも適していますが、ステンレスに比べ高価な材料であることため注意が必要です。
ステンレス板金とチタン板金の違い
ステンレスやアルミの板金加工は、鉄に比べて難しいと言われていますが、チタンの板金加工はさらに高度な技術が求められます。
加工硬化しやすい
例えば、チタンはステンレスに比べて加工硬化が著しく、塑性変形を起こしにくい性質を持ちます。そのため、叩き出し、曲げ、抜きといった成形加工には、高度な技術力が要求されます。
溶接が難しい
チタンは高温になると非常に活性になり、空気中の酸素、窒素、水素などの元素と容易に反応してしまいます。これらの反応は溶接部の脆化や強度低下を引き起こすため、溶接中は完全に空気を遮断する必要があります。また、ステンレスに比べてチタンは熱伝導率が低いため、溶接部に熱が集中しやすく、歪みや変形が発生しやすい傾向があります。
当社のチタン板金溶接技術
当社は、長年にわたり磨いてきたステンレスの製缶板金加工および溶接技術を駆使して、難加工材とされるチタンについても、お客様の要求に応える高品質な特注ホッパー・特注タンクを製作しております。
複雑な三次元曲面の成形を可能とする叩き出し技術や高精度・高品質の溶接技術を兼ね備えているため、他社で断られるような特殊形状・規格外サイズの製品でも製作可能です。
食品機械向けのホッパー・タンクをはじめ、シュート、フレーム、スクリュー、蓋、サニタリー配管など、板金・溶接・ビードカット(溶接ビードの除去)まで対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
特注チタンホッパー・チタンタンクの製作なら、
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ステンレス板金 試作加工センター.comの事例紹介
ステンレス板金 試作センター.comでは、様々な業界に向けて日々ステンレス板金を中心とした試作品をお届けしています。複雑形状の部品や、美観性が求められる製品が多く、魅力的な事例が数多く掲載されています。まずはこちらの事例をご覧ください!
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