YAG溶接とは、レーザー溶接であるため、深く狭く溶接することができるという特徴があります。
本記事では概要、特徴、メリットをお伝えいたします!
本記事は設計担当者や購買担当者の方に必ず知っておいて頂きたい内容です。
本記事は2・3分で読めますので、ぜひご覧下さいませ!




YAG溶接とは

YAGとは、Yttrium Aluminum Garnet(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)という人口結晶のことです。イットリウムとアルミニウムの複合酸化物に、ネオジムやエルビウムなどのレアアースをド加えたものが媒質として使用されます。 
YAG溶接は、この結晶により生じた近赤外光を、レンズによって加工点に集中して照射することで、材料を溶かす溶接法のことをいいます。

 

YAG溶接の特徴

一般的に、溶接する際は、TIG溶接が主流といえます。
TIG溶接は浅く広く溶接するタイプであり、強度が要求されるものには最適ですが、浅く広く溶接することから熱が材料に伝わりやすく、歪みが発生しやすいというデメリットがあります。
YAG溶接はレーザー溶接であるため、深く狭く溶接することができるという特徴があります。
実用化されているレーザー溶接には、気体レーザーである炭酸ガス溶接と、固体レーザーであるYAG溶接の2種類があります。固体レーザーは、気体レーザーに比べると照射域が小さく、材料に与える影響の範囲をおさえることができるため、あまりひずみが生じる事なく、深い溶け込みが得られます。
ただ、YAG溶接の固体レーザーは高性能である分、炭酸ガス溶接の気体レーザーと比較すると値段やランニングコストが高いです。
また、YAGレーザーは、金属の加工以外に医療の現場でも使われることがあり、主に目や歯の治療に役立っております。

YAG溶接のメリット

メリット①

溶接で歪みをかなりおさえる事が出来るため、溶接による熱の歪みが発生しやすい薄板板金でも簡単に溶接が出来るというメリットがあります。
YAG溶接は、溶接の溶け込み深さは深い反面、溶接ビードが細く、見た目的に強度がないように捉えられがちです。しかし、非常に高い強度が必要とされるような環境であったり、振動がある場所に使ったりする製品でなければ、強度的には問題ないとされています。

メリット②

薄板板金の溶接など、使用目的が明確な製品の場合、YAG溶接の方が時間を短縮、削減することができるため、コストを抑えることが可能です。
その反面、非常に高い強度が必要とされるような環境であったり、振動がある場所に使ったりする製品である場合、YAG溶接は向いておりません。溶接部の劣化割れが生じてしまう可能性があります。

 

まとめ

YAG溶接についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
ご紹介させていただいた内容を簡単にまとめさせていただきます。
・YAG溶接とは、人口結晶により生じた近赤外光を、レンズによって加工点に集中して照射して材料を溶かす溶接法のことです
・YAG溶接には、深く狭く溶接することができるという特徴があります
・YAG溶接には、薄板板金でも簡単に溶接が出来るというメリットがあります

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